まずは点としての情報を取り扱う

グローバルポジショニングシステムってなんぞや?それはどう動くの?と言う話は、割愛しまして、降りてきた経緯度の取り扱いではまった話からします。

これは全くの偶然で私が実体験として得てしまったお話から。

私が所有しているGPSの情報を取り扱える道具といえば、PSPGPSロガー、無線機、Androidの端末と既にこんなに種類があったりします。原理的には同じといえどPSPの「みんなの地図3」だけが、全く違う値を出すんです。とは言っても北緯が南緯で出てくるほどでもなく、秒オーダーで10秒強の差。これはたいした事がないようではあるものの、実際地図上では数百メートルの差となります。この差はどこかで最近身にしみて感じた人もいると思いますが、測地系の違いから来るもので一応日本でももう10年以上前から廃止されているもので、一応は使わない事が原則になってはいるものの、街中の壁地図や路線なんとかの測定点、記念碑など未だに存在します。いわゆるTokyo Datumというもので実際に携帯電話のGPSと値が違う事を目の当たりにするかもしれません。このあたりは一応そういうものがあると覚えておく事をお奨めします。現在使用されているのはWGS 84です。他にもあることはありますが、測地系というものがある事だけは覚えて下さい。と言う話を知っていれば、林檎マークの地図があんな事にならなかったんだろうな・・・

 このあたりの変換ライブラリはCPANにもPEARにもあります。但し自動判別は無理なので、ごちゃ混ぜの表を拾ってしまったら諦めて手作業分類するしかないのが現状です。

 

もう一つ数値的に気にするものというと、度・分・秒の表記と○○○.△△△△△△の表記です。このぐらいなら分から下は切り捨てられない気になってしまうものですが、世の中の情報としてこのあたりもゴチャゴチャに存在します。

まずは、WGS84で北緯35°40'19"東経139°40'30”を変換していきます。

これがGPSのチップから出てくる情報では、N35.6719444 E139.675278というふうに出てきます。単純に60進法なので時刻と計算方法は同じで分を60、秒を3600で割って全部足せばよい事になります。こういうのをよく使うのは表計算でとりあえず試してみると分かりやすいと思いますが、マクロ書いてグリグリやるほどの者でもないのでこれまた省略。

 

まずは、測地系というものがあって、分とか秒とか小数点で扱う事に慣れるというところで今回は終了。これを実際使う事は次回の講釈で。